納豆にはナットウキナーゼをはじめカラダに良い栄養が豊富に含まれています。ですが、いつもの食べ方だと、もしかしたら損をしているかもしれません。ここでは、長寿研究のスペシャリスト白澤卓二先生が、TV番組「この差って何ですか?」で紹介した納豆に含まれるナットウキナーゼなどのパワーを引き出す効果的な食べ方を記載しています。

納豆のナットウキナーゼを効率よくとる方法

炊き立てのあつあつのご飯の上に納豆をかけて食べると美味しいですよね。ところが、その食べ方は納豆に含まれているナットウキナーゼが死滅してしまいます。

ナットウキナーゼは、血栓を溶かす働きがあり脳梗塞や心筋梗塞を予防に期待されています。

しかし、ナットウキナーゼは酵素なので70℃以上の熱を加えると死滅してしまいます。炊き立てのご飯は、およそ80℃位あるので、その上にかけてしまうとナットウキナーゼが死滅して減少してしまうんです。

ですので、少し冷まして50℃位にしたご飯にかけて食べると良いです。

ですが、納豆にはナットウキナーゼだけでなく、タンパク質、マグネシウム、カルシウム、鉄分、食物繊維などの豊富な栄養素が含まれています。これらは、熱を加えても壊れないので加熱調理しても大丈夫です。

納豆は夜食べるのがオススメ!

納豆を朝食で食べている人も多いかと思いますが、血管に良い食べ方をするなら夜がおすすめです。

血液は夜の寝ているときに固まりやすいので、夜に血液をサラサラするには夜食べた方が効果があります。

ナットウキナーゼのが活性化されるのは、食後4時間後に効果が発揮され、8時間くらい持続すると言われているので、寝る4時間前に食べると血液のサラサラ効果が期待できます。

納豆に卵を入れる時は黄身だけいれる

納豆には「ビオチン」という水溶性ビタミンが含まれています。ビオチンは、タンパク質(糖質)や脂質の代謝を助ける働きをします。その他にも、皮膚や粘膜の維持や爪や髪の健康にも深く関わっています。

納豆を食べる時、卵を入れると、白身にアビシンという成分が入っていて、それが、ビオチンの吸収を妨げてしまいます。

ですが、黄身にはアビシンはほとんど入っていません。納豆に卵を入れる時は、黄身だけ入れて食べると良いですね。

納豆にネギやキムチはとても相性が良い

ネギには硫化アリルという物質が入っていて、それが納豆の血液サラサラ効果をアップさせてくれます。

キムチの辛みは、唐辛子に含まれているカプサイシンです。カプサイシンは血管を拡張させる作用があり血流が良くなります。

納豆にオリーブオイルを入れよう

オリーブオイルに含まれるオレイン酸を入れることで、悪玉(LDL)コレステロールの増加を防ぎ、体の中で良い働きをする善玉(HDL)コレステロールは減少させません。

さらに、オリーブオイルには、抗酸化作用があるビタミンEが含まれているので活性酸素を除去する働きをします。

オリーブオイルの入れる量は、小さじ1杯程度。体に良いと言っても油なので入れ過ぎないように注意しましょう。

骨の強化にはひきわり納豆がおすすめ!

納豆にはビタミンKが含まれています。ビタミンKは骨のたんぱく質を変化させてカルシウムを吸収しやすくして骨を強くする栄養素です。つぶの納豆よりもひきわり納豆の方に約1,5倍多く含まれています。

発酵をさせる時、つぶ納豆は一粒一粒を発酵させていますが、ひきわり納豆は大豆の粒を砕いてから発酵させています。その為、粒の納豆よりも表面積が広くなっているのでビタミンKが多く含まれます。

また、ひきわり納豆には認知症予防に良いと言われているスペルミジンも多く含まれています。

納豆を摂る時の注意点!

ワルファリンと言う薬を人でいる方は納豆が禁止されている場合があるので医師に確認してください。

納豆は乳酸値を上げるプリン体を多く含んでいるので、1日1パックが理想。どの食べ物にも共通して言えますが食べ過ぎには注意しましょう。