血圧と食事の関係|正しく測定をするための注意点

自宅で血圧を測定している方もいらっしゃるかと思いますが、この測り方で正しく測定されているのだろうか。そんな不安はありませんか?
ここでは、家庭で血圧を測る際、正しく測定するための注意点を紹介しています。

家庭で血圧を測定する時の基本

自宅で正確な血圧を測定するためににはいくつかの注意点があります。

家庭用血圧計で測定する場合、リラックスした状態で測定する事が大切になります。

椅子に座って背筋を伸ばしたら、深呼吸をしてリラックスした状態で測ります。かがんだりすると測定値が変わっってしまうので背筋を伸ばした姿勢で測定を開始しましょう。

カフを巻くときは、セーターやシャツの上から巻かないようします。なるべく、ダイレクトに腕に巻いた方が正確な数値を測定できます。※セーターなど厚手の洋服はまくり上げると上腕を圧迫してしまいます。脱いでから測定しましょう。

カフは、肘にかからないように注意して、1本~2本の指が入るぐらいの締め具合で巻きます。

カフを巻いたら、心臓と巻いたカフの位置がちょうど同じ高さになるようにして計測を開始します。一般的には、自宅では利き腕とは違う腕にカフを巻いて測定するといわれていますが、時間がある時に左右両方の測定を行い、大きな差がある場合には、高い数値の腕で測定するのがおすすめです。

朝に血圧を測る場合の注意点

朝に測定するタイミングは、朝は起床してから1時間以内。

先に排尿を済ました後、朝食を食べる前、降圧剤を服用している方は薬を飲む前に、椅子に座って1~2分安静にしてリラックスした状態になってから測定しましょう。

また、カフェインは血圧を変動させてしまうので、コーヒーなどの飲み物は飲まないようにしましょう。

同様にタバコのニコチンは血管を収縮させて血圧を高くする働きがあります。血圧測定前の30分以内にはタバコは吸わないようにしましょう。

夜に血圧を測る場合の注意点

夜は入浴や飲酒される方などいろいろあります。夜は多少時間がずれてもいいので、必ず就寝する前に測定するようにします。

食後1時間以降に、排尿後、椅子に座って1~2分安静にしてから測定しましょう。

測定前の入浴や飲酒は血圧に影響を与えるので注意が必要です。入浴した場合は1時間以降が望ましいです。

測定する時間帯と回数

計測する回数は、最低でも起床後、日中、就寝前の3回は計測します。できれば日中は何度も計測するとより正確に血圧の変動をチェックできます。

起床時に計測する理由は、早朝高血圧のチェックです。血圧は就寝後、徐々に下がって寝ている間は低い状態で安定するものです。

ところが寝ている間も血圧が高いままだったり、早朝に急激に血圧が上昇する場合があります。起床時に血圧を計測していれば早朝高血圧をいち早くチェックできます。

また、日中は活動をしているので安静にしていても、比較的血圧は高い状態になります。しかし、人によって日中の過ごし方は違うため、その人によって血圧の変動はまったく違うものになります。

日中に血圧を計測することで、自分の普段の血圧変動を把握することができます。

このように就寝前にも血圧を測定することで、夜間高血圧を発見できたりメリットがあります。起床時、活動時、就寝時の3回は最低でも測定するようにしてください。

そして計測したデータは、必ず手帳に記入し定期健診のときに主治医に提出するようにしてください。主治医は毎日の血圧のデータをもとに薬の量や種類を適切に調節できるようになるからです。

家庭での血圧測定は医者も勧めています!

家庭で測定した血圧値を重視していることをご存知でしょうか?

病院では、測定される患者の方が安定した状態なので、正確な血圧を測定できないからです。

白衣高血圧といって、医者や看護師の前では、緊張して血圧が上がってしまうという方います。このような状態を白衣高血圧と言いますが、正確な血圧を測定することはできません。

また、白衣高血圧とは逆に、診察室血圧の数値が低いのに家庭血圧の数値が高い場合があります。

これを仮面高血圧と言いますが、人によっては、朝方に血圧が上がった状態になる場合があり、医療機関で血圧測定してもらう時間帯がちょうど降圧剤が一番効いている時間帯と重なることから、本当は高血圧なのに診察室血圧の数値の方が低くなって医療機関では正確な数値がわからないのです。

このような事情を理解すると診察室血圧以上に家庭血圧を重要視していることが解ると思います。

家庭用血圧計の性能の進歩や普及してより身近なものになってきて、自宅で家庭用血圧計を使って自分で血圧を測定する方が増えてきているというわけなのです。

大切なことは、同じ状態、同じ方法で測り、測定を毎日続けることです。それによって自分のカラダの管理が出来るのでとても大切です。